日経225先物と日経平均連動型ETFの違い
日経平均株価(「日経225」)を投資対象とするものには、「日経225連動型ETF」という金融商品もあります。「日経225連動型ETF」とは日経平均株価に連動している上場投資信託で、株式などと同じように、随時市場で売買することができます。取引時間も午前9時から午後3時までと、株式投資と同様に限定的です。これでは海外市場で大きな値動きがあった時、対応が難しくなります。
ETFとは
ETFとはEXCHENGE TRADED FUNDS 上場投資信託で、日経平均株価やTOPIXなどの指数の動きに合わせた運用で利益を上げるための金融商品です。主に東証に上場し、個別銘柄と同等の売買が行なえます。
先物とETFの違いは売買されている場所、取引時間、手数料、注文方法など。最も大きな違いは限月が先物にありますが、ETFには期限がありません。先物の場合限月になると強制決済となりSQ値での精算となります。ETFは期限がなく、その商品が東証に上場している限り保有することが可能です。
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先物、ETF、投資信託の違い
投資手段 | 先物取引 | ETF | 投資信託 |
取引される場所 | 大阪取引所 | 東証 | 金融機関 |
取引期限 | × | 〇 | △ |
あり | なし | 商品による | |
価格変動 | 〇 | 〇 | × |
リアルタイム | リアルタイム | 1日1回 | |
指値注文 | 〇 | 〇 | × |
可能 | 可能 | 不可能 | |
取引時間 | 平日のみ | 平日のみ | 平日・土日祝日 |
8:45~15:15 | 9:00~11:30 | (価格指定不可) | |
16:30~翌5:30 | 12:30~15:00 | ||
レバレッジ | 〇 | × | × |
最大約30倍 | なし | なし | |
最低必要証拠金 | 7万円 | - | - |
購入に必要な 手数料 |
〇 | × | × |
売買手数料のみ | 売買手数料 | 売買手数料 | |
信託報酬 | 信託報酬 |
投資信託の種類
インデックス vs アクティブ!! どちらのファンドがおすすめ?
インデックスファンド
インデックスファンドとは、「特定の指標に合わせる運用をする」ファンドのことです。
特定の指標の例としては、「日経平均」などが挙げられますが、日経平均を指標とするインデックスファンドは、日経平均の上下と同じ動きをするようになります。
多くの投資家の指標となっている日経平均・TOPIXといった基準値の推移という、いわゆる市場(マーケット)の動きに連動した運用をするファンドが、インデックスファンドです。
アクティブファンド
アクティブファンドとは、インデックスファンドとは異なり、「特定の指標を”上回る”運用成績を目標とする」ファンドのことを指します。
一般的には、日経平均やTOPIXといった指標を基準にして、これを上回る運用成績を目指します。
アクティブファンドではインデックスファンドと異なり、銘柄の選択や投資先への働きかけが重要になってきます。
ファンド(ファンドマネージャー)によって多種多様な投資手法が存在しますが、それぞれが独自の投資法を用いて、市場を上回るパフォーマンスを目指した運用をしています。
それぞれの投資信託のメリット、デメリットについて
アクティブ投信 | インデックス投信 | |
運用方針 | 日経平均などの市場平均指数以上の運用成績を目指す | 日経平均など市場に連動した運用成績を目指す |
投資判断者 | ファンドマネ-ジャー | プログラムによって自動化 |
コスト | ファンドマネ-ジャーが調査、分析などを行うため高い | 人手がかからないため安い |
運用成績 | 投資信託(商品)によって大きく差が出る | 日経平均などに連動するため投資信託ごとの差はほとんどない |
それぞれのファンドに一長一短がありますが、アクテイブファンドに関しては指数連動するものではなく、投資先をファンドマネージャーが吟味したうえ、何に資金を集中させ考えた末の商品です。インデックスファンドは指数に追従し、利益を得ることを目標にしており、ファンドマネージャーが介在するものではありません。ついては、アクティブファンドを購入する際の様々な経費がインデックスより高くなる傾向にあります。
数年に渡り投資する商品なので、その経費が毎年負担を強いられるものもあり、利回りの利益から差し替えれることを考えなけれなりません。
アクティブファンドの利回りが高くても、手数料等の諸経費を差し引き、投資する者にとってどちらがメリットがあるか考えてから商品を選ぶ必要があります。以下のそれぞれのメリット、デメリットです。
インデックスファンド | アクティブファンド | |
メリット | ・少ない資金で、手間無く、かつ低コストで分散投資を実現できる ・資産配分の設計がしやすい ・投資判断するためのデータが豊富 |
・投資商品が豊富 ・ホームランの可能性がある ・面白みがある |
デメリット | ・投資商品が少ない ・ホームランは狙えない ・面白みがない |
・運用の手間とコストがかかる ・市場平均を大きく下回る可能性がある ・資産配分の設計がしにくい ・投資判断するためのデータが少ない |
投資信託の諸経費の比較
手数料比較(例) | 購入時 | 年間 | 10年間 |
アクティブファンド | 販売手数料2% | 信託報酬1.5% | 2万+15万=17万 |
インデックスファンド | 販売手数料0% | 信託報酬0.6% | 0万+6万=6万 |
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